「静かな市場」が新しい普通に?
2026年3月、グレーターバンクーバー不動産協会(GVR)が2月の住宅市場レポートを発表しました。
結論から言うと、現在のバンクーバーの不動産市場は 「取引が少なく落ち着いた状態」 が続いています。これは最近の数ヶ月で見られる傾向で、専門家はこれを “新しい通常状態(new normal)” と表現しています。
今回は最新データをもとに、現在の市場の状況をわかりやすく解説します。
1. 売買件数は去年より減少
2026年2月にメトロバンクーバーで売買された住宅は
1,648件
でした。
これは
2025年2月より 約10%減少
過去10年の平均より 約29%少ない
という結果です。
つまり現在の市場は
「売買が活発ではない」
状態が続いています。
多くの買い手が金利や経済状況を見ながら慎重に判断していることが背景にあります。
2. 売り物件も少し減っている
興味深いのは、売り出される物件の数も減っていることです。
2026年2月の新規リスティング(新しく売りに出た物件)は
4,734件
でした。
これは前年より 約6%減少しています。
特に
コンドミニアム(アパートタイプ)
で売り出しが減ったことが影響しています。
つまり今の市場は
買い手だけでなく売り手も様子見
という状況です。
3. 市場に出ている物件数はまだ多い
現在販売中の物件は
13,545件
です。
これは
去年より 約6%増加
過去10年平均より 約37%多い
という状況です。
つまり
「売り物件の在庫は多い」
状態が続いています。
4. 市場バランスを示す重要指標
不動産市場では
Sales-to-Active Listings Ratio
という指標がよく使われます。
これは
売れた件数 ÷ 売り物件数
で計算されます。
2026年2月は
12.6%
でした。
一般的に
現在は バランス市場に近い状態です。
ただし物件タイプによって差があります。
戸建て:9%(買い手市場)
タウンハウス:16.6%
コンド:14.1%
特に戸建ては、買い手が交渉しやすい環境です。
5. 住宅価格は前年比で下落
メトロバンクーバーの住宅価格指数(HPI)は
$1,100,300
となりました。
これは
前年比 −6.8%
前月比 −0.1%
です。
つまり価格は
去年よりやや下がっている状態です。
6. 物件タイプ別の価格
戸建て
平均価格
$1,835,900
前年比
−8.8%
コンドミニアム
平均価格
$708,200
前年比
−6.8%
タウンハウス
平均価格
$1,046,100
前年比
−5.6%
7. 春の市場が重要なポイント
GVRのチーフエコノミスト Andrew Lis 氏は次のようにコメントしています。
現在は売買が少ない状態が続いていますが、もし春に需要が増えれば、
在庫が減って価格が安定する可能性もあると考えられています。
つまり
2026年の春市場が大きな分岐点
になる可能性があります。
まとめ
現在のバンクーバー住宅市場は
売買件数は少ない
売り手も様子見
在庫はまだ多い
価格は前年比で下落
という状況です。
ただし今後、春に需要が増えれば市場が動き出す可能性もあります。
これから住宅購入や売却を考えている方は、
2026年春の市場の動きに注目する必要があります。
メトロバンクーバーの不動産市場は常に変化しています。だからこそ、正しい情報をもとに自分に合った判断をすることがとても大切です。
メトロバンクーバーで不動産の購入や売却についてご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。市場の最新動向を共有しながら、それぞれの状況に合ったベストな選択を一緒に考えていければと思います。